夏季集中講義 Dr. Florian B. Reyda

8月14、15、17、18日の4日間の日程でThe State University of New York(SUNY オネオンタ校)より招聘したFlorian Barton Reyda先生の夏季集中講義が開かれました。以下は授業後に先生から寄せられた感想と授業アシスタントを務めた大学院生のコメントです。(先生の感想の原文は英語サイトに掲載)Reyda先生の専門は寄生虫学。講義半(なか)日の8/16には受講生を連れて目黒の寄生虫館に行き、館内の展示標本について特別解説をしてくださいました。

<Reyda先生感想>
今回の授業は5名の学生が参加されましたが、彼らはすでにお互いを知っているようで、そのおかげで授業の雰囲気はとても良いものとなりました。私の授業は寄生虫学についてでしたが、学生は皆、とても熱心に受講していました。学生一人一人の英語力は様々でしたが、講義を熱心に聞くのはもちろんのこと、積極的に講義の内容について質問をしていました。質問をすることでそこから話を展開することができ、そのトピックがより面白く、楽しいものになったと感じています。また学生同士でも活発に議論をしている様子が見られました。授業では講義のほかに私が実際に採取した寄生虫のサンプルを観察してもらうことで、学んだことを実際に見て体験してもらう時間もありました。寄生虫観察でも、彼らは熱心に取り組み、それぞれの寄生虫の特徴を捉えスケッチにまとめました。日本人学生だけでなく、さまざまな国籍の学生が参加しており意見を交えることで私自身も楽しむことができました。授業環境などもよく東京都立大学での授業は有意義なものでした。

<アシスタント大学院生のコメント>
日本人含め、さまざまな国籍の学生ら5名が授業に参加しました。英語力もさまざまでありましたが、全員が積極的に授業に参加しました。寄生虫学の基礎的な内容から最新の研究までを学ぶ貴重な4日間となりました。Reyda先生はアメリカからご自身のサンプルを持参していただいたため、学生は講義で学習した寄生虫をその場で観察し、形態学的な特徴をスケッチで表現することができました。講義3日目には魚を用意し、実際に解剖してその中に寄生虫が観察できるかという実習も行いました。講義で学習した寄生虫を発見する学生もおり、よい経験になったと感じています。東京都立大では寄生虫に関する授業を扱っていないため、今回の授業を通して学生は生物多様性や生態学などの幅広い観点から生物学を学習する機会になりました。

実際に観察された寄生虫のスケッチをバックに
目黒寄生虫館前にて