2015年4月より理学部生命科学科に置かれた独自のコースです。 東京都立大学の中でも生命科学科だけに存在し、グローバルに活躍できる理系プロフェッショナルの育成を目的としています。

  • 卒業に必要な124単位ののすべてを英語の授業で履修できます。
  • 一部の授業だけ英語で、というように日本語授業との組み合わせも可能、その割合も自由に決められます

教員からのメッセージ

生命科学科では、学生の国際性を養うためのプロジェクトを数多く実施してきた実績があります。その間、日本語課程で指導をしてきた教員が授業指導英語化に対応できるよう、十分な時間をかけて準備を進めてきました。そこに英語ネイティブ教員、及び外国での研究・教育経験の長い日本人教員が加わり、より指導体制に厚みをますことができました。講義・実習のみならず、必要な個別なども英語で受けることができます。
准教授 安藤 香奈絵
(Kanae Ando)

生命科学科英語課程
ディレクター
  • 1996-2001 東京大学大学院 薬学系研究科
  • 2001-2006 コールド・スプリング・ハーバー研究所 ポストドクトラルフェロー
  • 2006-2014トーマス・ジェファーソン大学 アシスタントプロフェッサー

この地球上にあふれる生きものの美しさ、不思議さに感動したことはありませんか? もっと生命について知りたくはありませんか?生命科学は面白いだけでなく、私たちの社会の様々な問題を解決するために今まさに必要とされています。 東京都立大学の生命科学科では、多様な角度から生命について学び、知識・技能と研究経験を得ることができます。 このコースを完了した後、あなたは生命科学の専門家として、この青く美しい惑星をさらに幸せな場所にするために活躍することでしょう。さあ、私たちと一緒に、生命科学の謎を探る刺激に満ちた旅に出発しませんか?

研究分野紹介

人間の知性の宿る脳は、体内で最も複雑な組織です。私の研究は、細胞生物学と分子生物学の最新の手法を用いて、脳がどのように機能するかを明らかにし、さらにその発見を脳神経疾患の治療法の開発に役立てることを目標としています。

准教授 
アダム・クローニン
(Adam L Cronin)
  • 1995-1998 フリンダース大学, オーストラリア
  • 2000-2002 北海道大学 ポスドク
  • 2002-2003 ロンドン大学 ポスドク
  • 2008-2010 ピエール・マリー・キュリー大学 リサーチフェロー
  • 2011-2014 岩手大学 講師 / リサーチフェロー

私はオーストラリア出身ですが、科学的な研究を通じて世界中でたくさんの異なる文化の人々と仕事をする機会がありました。私の研究は社会性昆虫の機能と構造についてです。集団で生活する生物種は単独で生活していては得られない利益を獲得しています。さらに集団の社会構造が変わることによって、異なる環境での種の生存を可能にしています。このような集団生活による利益がどのようにして生じるのかについて調べています。英語能力は現代科学において不可欠であり、学部の全課程を英語で受講できることは非常に幸運な事です。あなた方が将来のキャリアのためにこの課程で最良の基礎を築くことを願っています。

准教授
アダムザカリー

ワイテマイヤー
(Adam Zachary WEITEMIER)
  • 1999-2005 オレゴン健康科学大学 行動神経科学専攻
  • 2005-2018 理化学研究所 脳神経科学研究センター 博士研究員
  • 2018-2020 東京大学 アシスタントプロフェッサー

私は米国オレゴン州の大学、大学院で、心理学、行動神経科学を学びました。脳の中では色々な部位や回路が、それぞれに処理した情報を交換し、協調して、個体の行動を制御しています。私はその過程を理解したいと思っています。私は教えるのも大好きです!これまでにたくさんの素晴らしい学生達と出会い、学生たちとの議論から私も新しい発見がさせてもらえることがわかったからです。東京都立大学の生命科学科では、様々な分野の研究ができ、皆さんが自分の興味を追求し、新たな発見をする場として最適な環境です。皆さんと一緒に学ぶのを楽しみにしています。


授業風景

英語講義

2021年夏季集中講義

実験

2021年夏季集中講義

English Training

IELTS受験対策講座

少人数制でインタラクティブなスタイルのクラス

英語でのクラスは、20名程度の人数です。英語力が足りない学生の皆さんも、マンツーマン的な指導が受けられる体制なので、各々が支援を受け、授業の課題を達成し、単位を取得できることがこの課程のアピールです。「専門分野に特化した英語での寺子屋教育」を想定しています。生命科学科1 学年の定員は、英語課程を含め60 名です。

いろいろな民族の学生が助け合って成長するシェアハウスならぬシェアクラス

日本人の学生は、英語力に自信がなく、英語の理解・ライティングに困難さを感じ、他言語圏の学生は当然、日本語に対して同じような困難さを感じます。 それぞれの学生がそれぞれを相互扶助する形でともに学び、ともに成長していくプロセスを体感できる、人間成長をも見込める課程を目指しています。