GCC(グローバルコミュニケーションキャンプ) 参加者座談会
2月10日~2月21日の12日間、生命科学科の学生10名がGCC(グローバルコミュニケーションキャンプ)に参加し、ニューヨークのSUNY(The State University of New York)オネオンタ校を訪れました。
3年ぶりに開催されたGCC、どのような内容だったのでしょうか。4人の学生らに体験談を聞きました。(2年生3人、4年生1人。プライバシー保護のためイニシャル表記です。)
<Q1. GCCに参加した動機は?>
Y.Tさん―自分たちの研究を海外で発表できるし、海外の研究や授業を聞ける良い機会でもあると思ったからです。
A.Kさん―海外へは観光としての旅行しか経験がなく、現地の人と英語をしゃべる機会がありませんでした。しかし、今回は現地の大学に行くことができ、授業への参加などがあったためいいチャンスだと感じました。また、アメリカは様々な映画の舞台であるため生で見てみたいと感じたのも理由です
I.Rさん―僕たちは約2年間同じ内容で自主研究をしていたのですが、新型コロナウイルスの影響で、大人数の前で発表するという機会がありませんでした。その時たまたまGCCのお誘いを受け、大人数の前、しかも英語で発表できると知り、挑戦してみたいと思ったのです。あと単純にニューヨークに行ってみたいという欲求もありました。
T.Mさん―人生のうちでNYに行ける機会なんて滅多にないと思ったし、コロナ禍でやりたいことが十分にできなかったので、できるうちになんでも挑戦しようと思ったんです。
<Q2. 渡航前は事前研修があったそうですね?>
I.R―GCCに参加する生徒や先生たちの前での発表練習ですね。もちろん英語で。プレゼンテーションの作り方や発表の仕方などのアドバイスを的確に与えてくれたので、気楽に行うことができました。
A.K―私は英語で8分ほど発表するという経験がありませんでした。そのため、どうしようと考えていましたがこの研修で和らぎました。まず、先生方からパワーポイントの見せ方を改善してもらうことができました。また、生徒同士でもどこが分かりづらいかなどの意見交換ができました。とても有意義なものでした。
<Q3. SUNYでの授業、キャンパスの様子を聞かせてください>
Y.T―私が受けた授業はほとんど生徒同士のディスカッションの時間が設けられており、教師だけではなく生徒たちとコミュニケーションできる授業でした。向こうの人が話す英語を正確に聞き取ることは難しかったけれども、一つ一つの単語などから、何について話しているのかはわかり、英語に触れる良い経験になりました。
I.R―先生によって聞き取りやすさが大きく異なりました。ですが、スライドが視覚的にわかりやすいので、内容はある程度理解できました。
T.M―キャンパス自体はやはりアメリカという感じで、とても広大で都立大よりも自然にあふれていました。朝日と鳥の鳴き声で目覚め、キャンパス内にはシカやリスがたくさんいました。1人1人にバディさんがついてくれたので、一緒にショッピングやスターバックスに行ったりしました。毎週水曜日は、食堂に行ってアイスを食べるというイベントがあるみたいで、一緒に行って気がついたら2時間以上英語で喋っていたりしました。
<Q4. 宿泊は学生寮と聞いています。どのように過ごしたのでしょう?>
I.R―2、3人で一部屋という感じで過ごしました。洗濯やシャワー、キッチンは自由に使えました。
Y.Tさん―SUNYの学生と一緒にご飯を食べたり、カラオケをしたり、おにぎりを作ったりしました。
A.K―SUNY学生が交流会やイベントも主催してくれました。そこで知り合った学生と連絡先を交換して自由時間に現地の学生と交流をしました。僕は地元のスーパーに連れて行ってもらいました。自分からの積極的なコミュニケーションが必要であるとともに現地の人の優しさも感じました。
T.M―私はバディに積極的にお願いしてスーパーマーケットや現地のカフェ、本屋さんなどに連れて行ってもらいました。バディとあまりコンタクトが取れなくてもみんなで参加できるスケートやペインティング、現地の部活動の様子などを見に行くことができたので、とても楽しい思い出ができました。
<Q5. 授業以外、大学の外で経験出来たことはありましたか?>
A.K―スキューバを経験することができました。大学内のプールでの経験でしたがスキューバはめったにやれないのでいい経験でした。
I.R―SUNYの先生が大学近くの湖の研究所や小屋などへのツアーを開いてもくれました。
T.M―NY市街を歩いたのですが、アメリカのど真ん中に立てたことが本当に嬉しかった。物価も高かったし、チップもあったりでしたが、NYでしか見ることのできないブロードウェイや自然史博物館など日本では経験することができないことを経験することができてよかったです。
<Q6. 今回の経験が今後の学生生活にどう活かせそうですか?>
Y.T―英語の学習意欲向上や、英語で積極的にコミュニケーションすることに活かせると思います。
A.K―英語をネイティブの人と話すという経験を得られました。これは、英語へのなれもそうですが、失敗を恐れずに積極的に話しかけるというものです。これは日本語に置き換わっても大切なことだと感じています。また、プレゼンテーションを聴衆の前でやるという経験も今後の研究室配属後など必須であるスキルであるためよい経験を積むことができました。プレゼンテーションは場数を踏むことが重要だと考えているため、今回行い、かつ英語でのプレゼンテーションだったためとても良い経験であり簡単には得られないものでした。GCCがなければめったに得られない経験だと思うので、とてもよいものとなりました。
I.R―帰ってきてまず一番に思ったのは、やはり英会話のことでした。ある程度のことはわかっても、時々何を言っているのかわからなかったりうまく返答できなかったりすることがありました。まあそこまで危惧する必要はなかったのですが、もう少し英会話ができれば、もっと先生方や学生の皆さんと親交を深められたと思いました。また、授業内容や雰囲気が楽しかったので、留学への興味が湧いてきました。そういった意味では、今回の経験で勉強へのモチベーションが上がったと言えます。これからはより一層勉強に励み、またいつか、オニオンタ校の皆さんと会いたいと思いました。
T.M―出来る時になんでも挑戦することが大事だと思った。何でも興味を持ったものに対して実行することはかなりの労力とチャレンジが必要だけど、行動力と度胸さえあればなんとでもなることを改めて実感させられた。
【インタビュー後記】授業のみならず、アメリカの大学そのものを体験し、さらに少しのニューヨーク観光もできたようで、充実した12日間だったようですね。来年度もGCCは開催予定です。英語課程ではGCC学生を今後もサポートしていきます。