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実験の様子 - 植物の組織構造の観察
今月に行われた英語授業(実験)の様子です。担当した矢崎英盛准教授に聞きました。
<Q1.実験の内容と目的は?>
植物の組織構造について、異なる種どうしの比較を通じて、発達と進化の視点から考察することを目的としました。特徴の異なる3種の植物を用いて、茎/葉の断面/葉の表面/葉の裏面について、それぞれ切片を作りました。それらをプレパラートにして顕微鏡で観察する中で、組織のなりたちや、なぜ種ごとに相違点が生まれているのか、考えました。またあわせて、生物学の研究に必須の器具である光学顕微鏡の使い方や、顕微鏡の像をカメラ撮影する機材にも慣れる練習をしました。
<Q2.履修した学生の反応を教えてください>
学生たちは、カミソリでの切片づくりに悪戦苦闘していましたが、最終的にどのチームも見事なプレパラートを作り、顕微鏡を使いこなして、よい観察をしてくれたと思います。英語ネイティブの学生も、チャレンジ精神に溢れた日本人学生も、一緒になって多様な生物学の課題に取り組み、その面白さを共有できるのが、英語クラスの大きな魅力だと、毎回感じています。留学生の大学院生の方もTAとして加わってくださって、多くの学生たちの助けになってくれました。
<Q3.総括>
約2年間にわたって、生物学の多様な分野の実験を体験しながら学んでいく「生物学実験」は、ミクロからマクロまでさまざまな分野の研究室が集まっている東京都立大学の生命科学科を象徴する講義の一つだと思います。教員側も毎回、学生たちのより良い学びのために、さまざまな工夫をこらした準備を行い、それに対して学生たちも全力で挑んできてくれる、そんな雰囲気が私はとても好きです。特に英語クラスは、学生たちが言語の壁を越えて学びへの高いモチベーションを共有する瞬間が多くあり、指導する側としてもやりがいを感じます。これから3年生・4年生、そして院生に向けて、より発展的な内容と自分自身の研究テーマに学生たちが取り組んでいくための、よい基盤を提供できるよう、これからもよい講義を作っていきたいと思います。
この日の実験では光学顕微鏡で観察したスライドの画像を保存する為に特殊な機器を使用しました。生命科学科の実験技師:山本さんが手作りしたRaspberry Piのパイカメラを用いた顕微鏡撮影装置です。(これを書いている英語課程スタッフはメカに疎いので説明は割愛しますが・・・好きな方がご覧になればお分かりかと)
専門技師さんの力あってこその充実した授業です。
また、英語課程授業は少人数で行われるのが特長の一つです。教員との距離が近いので、その場で質問や相談をしながら、インタラクティブに進められます。この日は10名以下の履修学生に対し、矢崎先生の他、サポート教員、助教、留学生のTAの計4名で実習を展開しました。
以下、実験に参加した日本人学生:K.Hさんの感想です。(英語ページには留学生コメントを載せています。そちらもご覧ください。)
『今回の実験では、顕微鏡を用いて葉の表皮や維管束などの層構造、ミトコンドリアなどの細胞内構造を観察しました。葉の断面を作る作業は難しく、薄く切らないと正しい断面にならないため、何度も同じ作業を繰り返す必要がありました。しかし、教員やアシスタントの方々の手厚いサポートのおかげで、最後まで取り組むことができました。 また、私はミクロレベルの研究に興味があるため、植物の内部構造を詳しく観察した今回の授業はとても興味深かったです。
さらに、相同器官や相似器官といった進化との関連を考えながら観察することで、生物の構造が環境への適応や共通祖先との関係を反映していることも学びました。高校で学んだ知識を実際の生物に応用して考える楽しさを実感することができました。』

手作りの顕微鏡撮影装置を用いて。レンズで見たものがモニターに。
